2019年6月30日 大井松田チャレンジカップ2019 第4戦 レースレポート
前日からの雨が続きウェットコンディションの中、今戦は全4カテゴリーでのレースとなった。午前9時半前には雨は止んだが、時折雨粒も落ちコース上には数多くの水溜まりが残る中、スケジュールがスタートした。
【レンタルT4】
最初のプログラムはレンタルT4クラス。
前戦ヤマハSSクラスで優勝した満田が今回はレンタルT4クラスに参戦。しかも満田は、今年4月に就職し赴任先の名古屋から、わざわざこのレースのためにエントリーしてくれたのだった。満田効果があったのか総エントリー台数は14台となり今シーズン一番の盛り上がりを感じさせるレースとなった。決勝レースはPPスタートの満田が乗るNo.14にトラブルが発生。まさかのリアシャフトが曲がっているというハプニング。一旦全車ピットに戻るという事態に。トラブル解消後レースはスタート。PPスタートの満田が終始トップを独走し、格の違いを見せトップチェッカーを受けた。2、3番手争いはスタートから激しいバトルを繰り広げていたが、No.10射場が2位に粘り勝ち。3位には松澤が入賞した。それにしても、なぜ満田のリアシャフトが曲がったのか不思議で仕方がない。その前のヒートで曲がっていたなら走行不可能なはずだし、パドックからピットロードに行くまでに曲がることはあり得ないし…、謎は深まるばかり。早急な原因の究明が急がれる。
【MZカデット】
第3戦からこのチャレンジカップに組み込まれたMZカデットクラス。
今まではRA飯能で開催されていて、今シーズンから大井松田カートランドでも開催されることとなった。2回目となる今レースでは、エントリーが2選手増えて全5台でのレース。TTでは、今回初エントリーとなる市川 颯空が37.194のベストタイムでポールポジションを獲得。フロントローには前回優勝の宇山が続いた。決勝レースはハーフウェットでスタート。レンタルT4と決勝レースの順番が入れ替わり、午後の決勝レース一番目のレースとなった。前日夜から降っていた雨は完全には乾かなかったが、そのコンディションでも速さを見せたのが、市川。ホールショットを決めた後は後ろから浅沼の猛追がありながらもトップをキープ。しかし残り9周でトップの市川と浅沼が接触。3番手を走行していた宇山がここでトップに。このチャンスを逃さなかった宇山が2戦連続トップチェッカーを受けた。2手に浅沼、今回初参戦の市川は3番手となった。
【KTオープン】
ベテラン岩崎がポールポジションを獲得。2番手には同じチームの大浜が続いた。このKTオープンクラスから少し晴れ間も見えて来てスリックタイヤを装着するマシンも。しかしスタート直前には雨がパラつき、不安定な天候の中レーススタート。オープニングラップでは止まりきれずオーバーシュートするマシンも。ディフェンディングチャンピオンの岩崎は一旦順位を下げたものの3位までポジションを戻す。後ろから
No.61加藤の猛追にファイナルラップまで耐え3位チェッカーとなった。No.53上杉は安定した走りで、2戦連続でのトップチェッカーとなった。
【ヤマハSS】
BUTLER RACINGの木下がウェットコンディションの中、34.218を出しポールポジション。2番手に付けたOMSC西家 寿一はトップと0.733の差で予選を終えた。
木下がホールショットを確実に取り、オープニングラップから後続とのリードを築きミスもなく快調な走りをしてトップでゴール。
残り2ラップまで続いた2、3、4番手争いは、No.11西家、No.14号車津田、No.17杉が激しい順位争いを繰り広げ最後は17号車杉が競り勝った。No.14津田は残り2ラップでゼッケンカウルが外れオレンジボールにより緊急ピットイン。これにより無念の戦線離脱。
No.61宮尾のみがドライタイヤとなったが、マシントラブルで残り9Lapでリタイア。ヤマハSSクラスはウェットタイヤを選択したマシンが最後までバトルを繰り広げる形となった。
【総合】
今日は朝から雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気となり、タイヤの選択が勝敗を分ける部分もあったが全30台がエントリーしたシーズン唯一のショートコースバトルは、天候に関係なく白熱する熱いバトルが繰り広げられた。
Podium Shot
【レンタルT4クラス】
1位 No.14 満田 隼矢(ファルコンアロー with まえだ眼科)
2位 No.10 射場 頼考(Team Rental)
3位 No.5 松澤 俊樹(Team Rental)
【MZカデットクラス】
1位 No.1 宇山 翔(RA飯能)
2位 No.86 浅沼 宏太郎(RA飯能)
3位 No.15 吉田 松倫(RA飯能)
【KTオープン】
1位 No.53 上杉 諒(ガレージ茶畑)
2位 No.88 鈴木 一史(ガレージ茶畑)
3位 No.5 岩崎 康一郎(RT コンバット)
【ヤマハSS】
1位 No.19 木下 藍斗(BUTLER Racing)
2位 No.17 杉 颯太(RT コンバット)
3位 No.11 西家 寿一(OMS