今日から4月です。気が付けば今年になってカレンダーを3枚めくったことに
なります。もう1年の1/4が過ぎたと思うと少し憂鬱になったりもします。
この季節は暖かくなるかな、と思うと冬のような寒さになり、寒くなるとまた
暖かくなり、三寒四温とはよくいったものです。

寒いのは苦手なので、出来ればさっさと暖かくなってもらいたいのですが、
少しもったいぶって暖かくなってくれた方が、有り難味が湧き、やっと春が来て
くれたという感じになるのです。水戸黄門もいきなり印籠を見せるより、
引っ張って引っ張って、8時40分過ぎくらいに見せるから、見ている方も
待ってました!となる訳です。欲しいものも直ぐに手に入るより、我慢して
我慢してようやく手に入れた方が、想いもひとしおというものです。
優勝であれ、ブランドバッグであれ、恋人であれ、

春は出会いの季節と言われますが、ボクのような職業に就いていると特に
そんな感じはありません。しかし学生や社会人の皆さんは出会いの季節を
大いに楽しんでもらいたです。新しく中学や高校、大学に入った学生さんは、
まさしく出会いのど真ん中にいることでしょう。第一印象は重要です。
ボクたちの時代はヤンキーが流行っていたので、中学などでは最初に自分の
立ち位置をどこに置くかが重要になるのです。いわゆる大ヤンキーのボス的な
場所を狙う者もいれば、子分的な位置を確保して火の粉を浴びない作戦に
出る者もいます。ちなみにボスはボスで大変なのです。他校のボスが攻めて
来たら、いの一番で戦いに出なくてはならないし、校内で新興勢力的なヤン
キーが出現したら、そっちとも戦わないといけないので、もはや人間版サル山の
ボスザルと同じです。

ただ昔はそうやって不良は誰が見ても不良という恰好をしてくれていました。
ですから周りは「あぁ、あの人、不良をやってるんだ」と一目で分かったのです。
ところが今はどうでしょう。一目で不良が分からないではないですか!
これは如何なものかと思います。真面目君はワイシャツのボタンを一番上まで
留めて、ボクは悪いことは致しません。ということを体全体でアピールして、逆に
不良は長い学ラン着たり太いズボンをはいて、オレ世の中と距離置いちゃって
ますから、というアピールをしていました。ある意味、潔いのです。見た目だけで
警察の方から身体検査をされたり、町で他の不良ともめる原因になったりする
のを承知でやっていたのですから、
今はヤクザも一目では分からないといいます。確かにバブル全盛期の頃は
暗黒のように黒いスモークを窓に貼り、金のモールを付けトランクにブーメラン
アンテナを載せたベンツの560SELが銀座や六本木辺りでゴロゴロいました。
一目でそれと分かる車には近づかない、道を走っていたら最優先で譲る、
パーキングでは遠くなっても、そういう車の近くには止めない。
当時の常識であり、知恵でもありました。しかし今ではどうでしょう?
仁義なき戦いに出てくるような昭和の匂いのするヤクザなんて、ここ何年も
見たことがありません。聞くところによると、最近の彼らはプリウスのような大衆
車に乗っているというではありませんか。これは非常に困ったことです。
正体を明らかしてもらうというのはとても重要なことなのです。

話しがそれました。出会いの季節のことです。
ボクが伝えたかったのは、人に与える印象は重要だということです。「20歳を
過ぎたら男は自分の顔に責任を持て」と高校の時、倫理の先生に言われた
ことを今でも覚えています。ボーっとして抜け作のような顔をしていたら、どんな
女性からもモテません。イケメンじゃなくてもキリっと凛々しい顔付きの男性は
多くいます。是非とも頑張っていい男になってください。
そして女性は歳を重ねていくほどにメイクが上手になればいいのです。お化粧は
騙しのテクニックです。獲物を捕まえてしまえばこっちのものです。
捕まえるまでは騙していいんです。騙された方が悪いのです。
それから女性との会話で、そこそこ痩せている人が「夏までに痩せたい」とか
言うのを聞くことがあります。「全然、細いじゃないの」と言うと「脱いだらひどい
んですから」という回答を耳にしますが、ボクの前で脱いだ人を見たことがあり
ませんし、フランス座にお勤めでもあるまいし人前で脱ぐことはほぼないでしょう。
だからその会話は不要です。

出会いの季節を花粉症でせっかくのチャンスを台無しにしている人も多いでしょうが、
そんなことにもめげず、人との出会いや頂いた機会を大切にしてもらいたいなと思う
今日この頃です。