先日、会議終わりで出席者の方と軽く一杯やっていたのですが、
隣りの席に座っていた女性2名の会話が耳に入ってきました。
よそのテーブルの会話は全く気にしないので、普段なら耳に入って
こないんですが、たまたまその時は同席される方を15分くらい1人で
待っている時間があったので、耳に入ってきた次第です。
聞こえてきた内容が、「そろそろ退職だから…」と言われていたので、
恐らくお二人とも50代後半というか60歳手前くらいの方なんだと思います。
そうしたら「最近、私太ってきちゃって…、もぉ~イヤになっちゃうわぁ」
みたいなことを話されていました。
俗に言う中肉中背といった体形で、年齢的に見て特段の違和感は感じ
なかったのですが、女性としてはおいくつになっても体形が気になるんだな、
と思ったのと、ちょっと女の子的な感覚を持っていることに可愛さを感じた
のでした。
これは男性もしかりで、おっさんになるとお腹が出てきます。
同世代の仲間で飲んでいると「やばいよ、最近腹が出てきてスボンが
合わないよ」みたいな会話が出ることは珍しくありません。
ただ女性の場合は、『体形=美』という感性が働いているように感じますが、
男性の場合は『体形≠美』で『体形=カッコよさ』だと思います。
誰しもが憧れるシックスパックの腹筋。
しかし男性が求めるカッコよさも、結局は『美』のカテゴリーです。
ここで冷静に考えてみましょう。
女性が体形にこだわるのは、洋服を着た時に体のラインが見えるので、
可愛い服を着るためには体形が影響してしまう。なので体形が維持
できると洋服を選べる範囲が広がり、気に入った服がより沢山着られ
る。というロジックです。
では男性の場合は?
シックスパックは服を脱がないと見えません。
クリスチャード・ロナウドのような腹筋になったとしても、あなたは
ゴールをしないのです。ゴールをしないから感極まって服を脱ぐ機会
は与えられません。では夏に海やプールに行くためでしょうか?
違います。潜在的な欲求としてモテたいんです。
男はどこかでモテたいという気持ちを捨てきれていないんです。
自分に隕石が当たるくらい低い確率だとしても、万が一の可能性に
備えておきたいという、浅はかな気持ちが少なからずあるのです。
なぜならシックスパックになるためには、血のにじむような努力が
必要です。その努力を認めてもらいたいという承認欲求が生じます。
当然、腹筋を見せたくなります。服を脱ぎたいんです。見せたいんです。
動機は違えど露出狂です。
確かにある程度の年齢の男性が、いい体つきをしていたらカッコいいと
思います。温泉に行った時や、数年に一度プールに行った時に、そんな
男性を目にしますが、目にしたと同時に思うのが、『コイツやってんな』
です。『やってんな』の意味は、言わずもがなですが『情事』です。
そんな男性を見ると心の中で「Hey Georg!」と呼んでいます。
世の中には意外とジョージがいますので、気を付けてください。
腹筋を鍛えると、いつの日かジョージになります。