いよいよ9月に入りました。
ご存知の方も多いと思いますが、コースではいつもFMヨコハマを放送しています。
恐らく明日は、「防災に備えて」というコメントがラジオから何度となく耳にすることになると思います。9/1が防災の日に制定されたのは、関東大震災が発生した日にちなんでということは、多くの方がご存知だと思います。

 大正12年の9月1日の正午頃に地震は発生しました。死亡行方不明者が10万5千人、被災者が190万人という未曽有の大震災でした。この情報はウィキペディアから引用させて頂きました。過去に当時の写真や映像を見たからもいらっしゃるだろうと思いますが、僕は身近な人がこの大震災で被災したことを子どもの頃に聞かされました。その人とは、母方の祖父です。当時、祖父は早稲田大学に入るために、早稲田の予科という学校に下宿して通っていたそうです。祖父は広島の竹原市というところの出身で、同郷の友人も同じく早稲田の予科に通っていたそうです。被災して住むところが無くなった祖父は、前出の友人の下宿先にしばらく居候させてもらっていたそうです。先が見えない中で実家からは「帰ってこい」の連絡もあり、仕送りも止められ致し方なく郷里に戻ったそうです。ちなみに同郷の友人は、その後京大に入学し卒業後は大蔵省に入省しその後、政界に入って首相になった池田勇人さんだそうです。意外なところで有名な人とつながっていて子どもながらに驚いたことを覚えています。祖父は母が19歳の時に病気で急死したそうです。当時は校長先生をしていたそうです。

 子どもの頃にその話を何度か聞いていたので、関東大震災はテレビや本の中の話しではなく、少し身近に感じていました。昭和になっても多くの大震災がありました。当時に比べ科学の進歩もあり気候に関しては、かなり正確に予測することができるようになりましたが、地震はまだまだ難しいようです。いつか来ることは分かっていても、そのいつかが分からないのが地震です。

 いつ来るか分からない地震に、少しでいいから備えておくことは重要だと思います。1週間分の食料と水を備蓄しておくのが理想だそうです。都心部は人口が多いので、皆に回ってくるまで1週間くらい掛かるそうです。そういう我が家も備えは十分とは言えないので、今月中には、ちゃんと準備をしようと思った次第です。

 何もないことを祈りつつ、祖父の遺言だと思って少しだけ準備をすることにします。