久しぶりのブログがこんな内容で恐縮です。
世の中が新型コロナで大変なことになっています。私の身近には感染した人はいませんが、今の状況を考えると誰が感染してもおかしくないと思います。カートコースは俗に言う3密になり難い環境ですが、ウイルスが付着した手で触れる場所がある以上、感染する可能性はゼロではないです。
神奈川県の担当部署にカート場が休業要請の対象になっているか確認をしたところ、原則として屋外の施設で3密の状況がなければ休業の対象にならないとのことでした。典型的な例としてゴルフ場をあげていました。
とは言え、各自治体の首長が「GWは来ないで欲しい」とラジオやニュースで繰り返し訴えているのを聞くと、胸がキューンとなる訳です。例えば観光地の権化みたいな箱根の町長がTVで「来ないで欲しい」と言っているのを聞くと、胸のザワザワ感はピーク達します。小田原や箱根で商売をやっている友人知人が多くいます。GWは彼らにとって年に数回のビッグチャンスの時期なのに、ホテル旅館も休業し、飲食店もお土産屋さんも休業しています。誰しもが断腸の思いのはずです。
カートコースの来場者数を観光地と比較すると、ことさら大袈裟に言うほどのことではないかも知れませんが、それでも不要不急ではないことが明確な施設をやっていていいのだろうか、という自問自答を繰り返すのです。感染予防を十分にしておけば、営業を続けてもいいだろうという気持ちと、多くの経営者がグッとこらえて我慢している状況の中で営業を続けている罪悪感。
経済活動を止めることは決していいことではありません。箱根湯本にある大型のホテルは、3月の週末のキャンセルが800人を超えていたそうです。そうすると宴会がなくなり、肉、魚、野菜、お酒を納入している業者は、何も入れられなくなったと聞きました。ホテルが稼働しないとビルメン(清掃業)の人たちも仕事がなくなり、数百人~数千人の人が自宅待機となります。だから安易に休業という判断はするべきではないと思っていましたが、さすがにこの状況で営業を続けていく強心臓を持っていませんでした。
妻の30年来の親友に医療関係者がいますが、その彼女は演劇を見たり食べ歩きをしたりと、とても外交的な人ですが、このコロナが出てからほぼ外出はしていないそうです。もちろん万一にも、自分が罹患して患者や職場に迷惑を掛けないためだとは思いますが、それぞれの立場で最大限の協力をすることが必要なんだろうと思います。ただ営業を続けている会社は、もちろんあります。それは経営者が熟考して判断した結果なので、そこは尊重するべきだと思います。もし自社でクラスターが出た時は、風評被害も含めて受け止める必要があり、大事なお客さんを感染させた時の精神的ダメージは相当なものだと思います。それも覚悟で営業を続けてられるのですから、それはそれで凄いことだと思います。
5月6日で急に新型コロナウイルスが無くなることはありませんから、しばらくこの状況は続くことでしょう。どこにも出られないからストレスが溜まる人もいるでしょうが、せめて心だけは穏やかでいたいと思います。誰かを責めたり文句を言ったりせず、いつか戻って来る平穏な日常を、皆さんと一緒に待ちたいと思います。
ちなみに僕は箱根の懇意にしている芸者さんに「コロナが落ち着いたら宴会をやるから待っててね」と、希望的観測を伝えています。