アメリカでは選挙で大変なことになっています。自分と違う考えの人を罵ったりするのは良くないですね。人に優しくすると優しさの輪が広がり、もっと素敵な世界になると思うのです。

ボクはここに来て20年以上になるのですが、素敵なことがあったのでご紹介させて頂きます。

2週間ほど前の平日のことです。そこそこのご年齢の男性が来られて「カートはできますか?」と訊かれました。レンタルカートのご説明をしたら、是非やりたいということで乗って頂くことになったのですが、「あと2人いるので呼んで来る」と言って駐車場の方に行かれました。戻って来ると、これまた、なかなかのご年齢の女性1名と若い女性1名がいました。合計3名でレンタルカートのご利用とあいなりました。
訊くと全員カート経験はなしとのこと。「大丈夫かしら?」と少々不安になるご婦人に、「初めてでも安全に乗れますのでご安心ください」と伝え、色々説明をさせて頂きました。ご両親と娘さんだと思って接していたら、娘さんだと思った女性から「わたし娘ちゃいますよ、孫です」と言われ、ご両親だと思ったお二人は、祖父母であることを理解しました。道理で少々ご年齢がいってるな、と思ったのです。しかもお孫さんは、関西からお休みを使っておじいちゃんおばあちゃんのお家に遊びに来ていて、何か楽しいことをやろうということでレンタルカートを乗りに来られたとのことでした。
そういうことを聞くと、俄然やる気スイッチが入るボクなのです。おじいちゃんおばあちゃん&お孫さんに、最高の思い出を作って上げたいと思い、説明にも力が入ります。親子や家族でのレンタルカートの経験はありますが、祖父母と孫の組み合わせは初めの経験でした。なにしろおじいちゃんの耳が遠いので、過去になく大声での説明となりました。とにかく事故とケガをされず、7分間を楽しく安全に走行してもらことに集中して説明しました。最初におばあちゃんとお孫さんが乗り、おじいちゃんは撮影係りになる予定でしたが、カメラマンはボクがすることにして、3人で乗ってもらうことになりました。お孫さんから動画で撮って欲しいとの要望があったので、なるべく疾走感が感じらるよう、持てる技術を駆使して撮影したのでした。無事に7分間の走行が終了し、3人がピットに戻って来た時の満面の笑みが、ボクに取って最高のプレゼンとなりました。おじいちゃんおばあちゃんお孫さんに取って、良い思い出になってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

続いてつい昨日のことです。20年以上ここに通って頂いている大ベテランのTさんから、時間レンタルカートのご予約を頂いていました。一緒に来られる方2名がコースライセンス講習の予約をされていたので、会社のお仲間と乗られるのかな、と思っていました。そうしたら2名のうち1名は、Tさんと同性だったので『息子さんと乗るんだ!』とそこで気付いたのです。息子さんと一緒にカートに乗るのは、ある意味カート乗りの憧れだと思います。特に独身時代からカートをされていた方だと、なおさらだと思います。そしてもう1名は息子さんの友人らしき方でした。午前中、新人さん2名がレンタルカートで、Tさんはご自分のカートで、それぞれ楽しんで頂いたのでした。特に息子さんの友人は、その日が人生初のカートだったそうで、走行後いたく感動され「こんなに楽しいとは思いませんでした、ホント楽しかったです」と興奮気味に言われていました。Tさんは片づけも終わり帰る前に、わざわざ事務所に来られ「今日は本当に楽しめましたよ、息子たちと走るのが夢だったので…、」

ん?、息子たち…、

Tさんと同じ苗字の人は1名だけだったので不思議に思い「お二人とも息子さんですか?」と訊くと、
「1人は娘婿なんだよ、だから息子たち…、」とTさん

しびれました。しかも義理のお父さんと一緒にカートに来るその義理の息子さんも素敵です。いや義理のお兄さんと一緒に来る息子さんもいいです。なんかTさんご一家の素敵な家族関係を垣間見たような気がして、ボク自身がとても素敵な気持ちになれました。

鳥取家

お孫さんと一緒に来られたおじいちゃんおばあちゃんたち、そしてTさんご一家の素敵な家族関係に触れ、こういう瞬間にいられたことに感謝しています。人の優しさは伝播すると思います。

この世が優しさにあふれた素敵な世界になるといいな、と思った次第です。